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てげてげブログ
2014-08-18

646) 終戦記念日

8月15日の終戦記念日前後に、戦争をテーマにしたテレビ番組をいくつか見た。私の親兄弟は徴兵年齢から外れていたために戦争に行った者がいない。だから生々しい戦争の実体験を聞いた記憶があまりない。そんなこともあって報道内容の中には私が知らない事実も多かった。


終戦後69年経つというから、私が3歳の時に終戦を迎えたわけだ。3歳の幼児の脳味噌に残っている戦争の影は二つのシーンだけである。

一つは裏庭に掘られた防空壕であり、そこに逃げ込む自分の姿だ。もう一つの場所は畑、飛行機の機銃掃射から逃れるために畦道の影に隠れたシーンである。いずれも自分の記憶なのか、後日の周囲の話が記憶として残ったものかも判らない。

戦後の食糧不足の中、ひもじい思いをしながらも、代用食が嫌いだった記憶だけは鮮明に残っている。


終戦記念日を迎えて、沢山の人が戦争や平和のことを思っただろう。あんな戦争を二度としてはならない、平和な日本を築かなければならない・・・という気持ちはみんな一緒だろうと思う。しかし平和を守り、築くためにどうすべきか、となると難しい。

「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という憲法前文を信奉し、 軍備を持たない方が日本を平和にする道だという人達もいる。

そういう綺麗ごとでは国は守れない、周辺国が暴挙を起こす気にならないような抑止力を持つことが結果的に平和を維持することになるという人達もいる。

そしてこの両者が一致点を見出すことは永久にないのだろうと思う。


世界中には今現在も数多くの紛争地域が存在し、罪もない多くの住民が巻き添えをくって殺されている。いずれの勢力も、ただ戦争がしたくて殺しあっているわけではあるまい。自分たちが望む平和を目指しているのであろう。

平和とは言うは易く、行うは難いことのようである。(2014.08.18)



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