昨晩、夕食時にしゃっくりが出た。しゃっくりは前触れもなく突然顔を出す困った奴である。自然に止まることもあるが、だんだん酷くなって苦しむことも少なくない。

昨夜もしばらく自然治癒を待ったが、治りそうもない。こうなるといつもの伝家の宝刀に頼るしかない。

伝家の宝刀・・・昔々、誰かに聞いたか、何かで読んだかしたのだろうが、その仕入先を思い出せない。多分、半信半疑、話半分に聞いたか、読んだかしたのだろう。

ところがその後、しつこいしゃっくりで苦しんだ時に、騙されたつもりで試してみたところ、執念深いしゃっくりがピタリと止まったのである。

以来数十年、しゃっくりの度に、この伝家の宝刀に頼っている。結果は百発百中、これまで一度もはずれたことがない。それが誰にでも通用する治療法なのかどうか分からない。

しゃっくりで苦しむ人のために、それをここで披露してみたいと思う。やったことのない方は是非とも一度お試しください。すでにご存じの方はどうぞ読み飛ばしてください。

①まずビニール袋を用意する（頭がすっぽり入って少し余裕がある程度の大きさ。大きめのスーパーレジ袋など）

②袋を頭からかぶる。

③顎の下、首のところで、袋の口を絞って手で握る（袋の中の空気が、出来るだけ外に漏れないように）

④袋には少し余裕があるので、中でゆっくり呼吸をする。

⑤袋の中は、だんだん酸素が減って、炭酸ガスが増えてゆく。

⑥息苦しくなるのを我慢してしばらく呼吸を続ける。

⑦限界が来たところで、手を放し、袋を脱ぐ。

⑧すると不思議や不思議、あのしつこいしゃっくりが消えている。

医学的なことは分からない。炭酸ガスの作用だという話を聞いたような気もする。（2014.11.11）