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てげてげブログ
2015-07-22

771) 名門企業

東芝が数年間にわたって、不適切な会計処理をして、利益を水増ししていたというので揺れている。歴代3人の社長はじめ、取締役の半分ほどが辞めるらしい。


東芝と聞いて私が思い浮かべるのは「名門企業」というイメージである。財界総理とも称される経団連の会長は初代から数えて現在まで13人しかいないが、そのうちの2人が東芝の出身者である。その2人、石坂泰三と土光敏夫の名前はいまだに私の記憶に残っている。


もう一つ私には東芝で思い浮かべるものがある。「東芝日曜劇場」である。昔のことになるが、毎週ほとんど欠かさず見たテレビ番組である。テレビの前で涙したり、笑ったり、いいドラマが多かったという印象が強い。


さて事件の背景については、歴代トップが激しく対立したことが原因だとか、上にモノを言えない社内風土が傷を広げたとか、利益至上主義に陥っていたとか、チャレンジという言葉で無理難題を押し付けていたのが悪いとか、はては3人目の経団連会長に執念を燃やした誰それのせいだとかいう報道もあって喧しい。名門企業の品の良さを失った、居心地の悪い会社の姿を思い浮かべざるをえない。


真面目に仕事をしてきた下々の社員は、経営陣についてのこんな報道を目にしてどんな気持ちになるだろうか。気の毒に思えてくる。(2015.07.22)




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