オリンピック閉会式を見ていて安倍総理のサプライズ登場に驚いた。数日前に安倍総理が政府専用機でリオデジャネイロに向かったというニュースはうっすら記憶していた。その時、閉会式の出席は都知事の役目、総理に出番はないはずだがと不審に思わないでもなかったのだが・・・。ははあ、このためだったのかと納得した次第。

このサプライズに対してマスコミはどんな反応をするのだろうかと気になった。今朝、小倉駅前で配っていた西日本新聞の記事を転記する。

『　閉会式後半、東京都の小池百合子知事が五輪旗を受け取った後のプレゼンテーション。会場・マラカナン競技場中央の緑色の土管から登場したのは、任天堂の大ヒットゲーム「スーパーマリオブラザーズ」のマリオに扮した安倍首相だった。』

『　リオデジャネイロ五輪の閉会式に、安倍晋三首相がサプライズ登場した。次回開催国の首脳が閉会式でパフォーマンスするのは極めて異例。「スポーツの政治利用だと問題視する意見も出るのでは」と違和感を示す識者も。自民党内には「世界に、私が首相としてお迎えする、とのメッセージだ」（幹部）との見方も出ており、今後も話題を呼びそうだ。』

と、批判的だ。スポーツの政治利用などと難しいことを言わずとも、遠い異国に出掛けていって我が国の宣伝をしてきた総理に「ご苦労さんでした」の一言でもかけてやったらどんなものだろう。

『　自民党内からは「2020年も首相をやっていたいに決まっている」（閣僚経験者）などの意見が相次ぐ。18年9月までの総裁任期を東京五輪後まで延長する動きが加速する可能性もありそうだ。』

たしかにそんなことも総理の頭の中にはあるのかもしれない。そうであったとしても、あらゆる機会を利用して、やりたいことをやり遂げようとするそのしたたかさに舌を巻く思いこそすれ悪いことではないと思うのだが。（2016.08.23）