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てげてげブログ
2017-09-05

1098) 核兵器

今、世界で一番の影響力を持つ人物は誰かと問われたら、私は金正恩朝鮮労働党委員長を挙げる。この若い独裁者1人のために、世界中が振り回されているという印象だ。

彼は北朝鮮という貧しくて小さな国のトップに過ぎない。その若い男がどうしてそんな強大な力を持つに至ったのか。アメリカがもたもたと躊躇し、有効な手が打てないでいる間に、北朝鮮は核実験やミサイル発射実験を繰り返し強行し、強力な核爆弾とそれを運ぶミサイルを実際に手に入れた。フセインもカダフィもアサドも持てなかった核兵器を金正恩はついに手に入れたのだ。そして手に入れた恐ろしい武器を振りかざして、アメリカをはじめ周囲の国々に対して恫喝をはじめた。

北朝鮮国内では、身の回り、党や軍の幹部を次々に粛清し、あげくは後ろ盾になってきた叔父までを処刑し、長兄を暗殺し、次兄は幽閉、完全な独裁体制をしいた。

アメリカと北朝鮮が全面戦争すればアメリカが勝つにきまってはいる。しかし同盟国である韓国や日本に多大な被害が出るであろうことを考えると、アメリカも下手には手が出せない。経済制裁はいくらやっても効果がない。そうこうしているうちに、北朝鮮の核爆弾もミサイルも精度をあげ量を増やしてゆく。完全に手詰まりの状態だ。

私は身近な一つの風景を連想してしまう。デパートや大通り等の人出の多い所で、地べたに腹ばいになって、手足をバタバタさせながら大きな声で駄々をこねている小さな子供がよくいる。何が欲しいのか知らない。その傍で親はおろおろして手を付けかねている。そんな風景である。

「〇〇に刃物」という言葉がある。北朝鮮の核問題に対してこれからどんな手が打たれ、どんな展開を見せ、どんな結末を迎えるのだろうか。(2017.09.05)

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