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てげてげブログ
2017-10-02

1110) 民進党の行方



民進党が大揺れに揺れている。民進党が希望の党への合流を決めた先週時点では、これは面白いと思った。安倍一強と言われ始めてからの政界にはドキドキ感が無くなっていた。突然、民進党の前原代表が「名を捨てて実をとる」として、希望の党への合流を発表した。その時点でこれは面白くなるかもしれないと私は興味をもった。前原さんは大勝負をかけたのだろうと思った。


前原さんとしてはじり貧の民進党のままでは、間近に迫った総選挙に大負けしそうだ、それならいっそ小池さんの「顔」と「名前」と「風」に乗っかった方が利口じゃないか・・・そんな読みがあったのだろうと思う。民進党としては他人の褌で戦うしかなかったのだろう。議員100人以上の政党が、たった数人の政党に呑み込まれる道を選んだのだ。民進党の200人以上の立候補予定者がそっくり希望の党から公認されると思っていたのだろう。


ところが小池さんの方が役者が何枚も上だった。民進党候補をそっくり受け入れることはない、希望の党側で選別する、と繰り返した。そっくり受け入れたら、その後の党運営も民進党ペースになり、希望の党はその中に埋没してしまう。小池さんのやりたいこともやれなくなる。あくまでも主導権は希望の党が握ったまま、窮地の民進党を救ってやるのだ・・・という形をとりたかったのだろう。前原さんは小池という魔女に騙された、という論評をする解説者もいる。


民進党から合流できるのは130人程度だという報道もある。公認されないと噂されるのは、菅直人、岡田克也、野田佳彦、海江田万里といった党の代表経験者や赤松広隆、枝野幸男、安住淳、長妻昭、辻本清美、江田憲司といった民進党の幹部クラスや著名人、そして安全保障政策等で希望の党の政策と合わないリベラルな議員だという。


はじき出されるかもしれない3分の1以上の立候補予定者はどうするのだろうか。新党に公認されるのか、されないのか見通せないまま、待つしかない。決まってからでは、選挙ポスターも間に合わないかもしれない。無所属で立候補する人、新党を結成する人、総選挙まで時間のない中で皆が右往左往している。どうなるのか、日替わりの変化に目が離せない。


代表になったばかりの前原さんは、民進党を壊して、政界再編のきっかけを作った党首として政治の歴史に長く名前を残すかもしれない。(2017.10.02)


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