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てげてげブログ
2009-01-15

28)映画 2009.1.15

 学生時代には時間をもてあまし、他にすることもなくてよく映画を見ていました。硬い椅子、トイレの臭いが漂ってくる場末の映画館の3本立て興行。毎週、毎週通いました。石原裕次郎や小林旭の映画はことごとく見たのではないでしょうか。映画館を出る時には無為な時間を後悔し、自分に腹を立て、やるせない気分を味わいながらもやはり同じ行動を繰り返していたのを思い出します。
 社会に出てピタリと見なくなりました。映画より他に面白いものが色々出てきたせいかもしれません。何十年かの空白を経て、先日、3連休の中日、映画を見に行きました。愛犬クリの死の悲しみを忘れたい思いや、妻の介護疲れを癒す目的もありました。
 『きつねと私の12か月』-----妻が選んだ映画です。昔と違って座り心地のいいゆったりした椅子で、ゆっくりと1本だけの映画を楽しみました。
 舞台はアルプス地方。少女リラと野生のきつねの物語です。ある日リラは登校途中の森の中で美しいきつねを見かけます。一目惚れしてしまいました。なんとかあのきつねと仲良しになりたいという一心で、彼女は毎日森に通いつめます。非常に警戒心が強くて滅多なことでは人前に姿を現さないきつねにも、リラの気持ちが通じたのでしょうか、次第にリラとの距離を縮め、少しずつ仲良しになっていきます。いくつもの胸躍らせる楽しい思い出を重ねながら、しかし人間と野生のきつねにはやはり宿命的な別れが待っていました。美しくも切ない感動の物語でした。
 リラの好奇心あふれる冒険にハラハラ、ドキドキしながら、そして四季おりおりのアルプスの大自然の美しさに酔いしれました。
 十分に癒された90分間でした。これからもたまには映画を見に行くようになるかもしれません。高齢者には入場料が1000円と格安であることも気に入りました。

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