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てげてげブログ
2009-11-30

110)クリとの別れ 2009.11.30

  クリとの別れが突然やってきました。土曜日、むつごろう動物病院に猫(シロとトラ)を予防注射に連れて行きました。先生がさも言いづらそうに「実は-----」と切り出したのです。クリの元の飼い主が現れたというのです。その後の話から推測するに、言い出しづらくて先生の胸の中に10日間ほど眠らせていた情報のようでした。
  本来の飼い主が分かったのなら、仕方がありません。寂しくても辛くても、別れを覚悟しなければなりません。夕方には引き渡すことに決め、他の予定をキャンセルして、妻とクリと3人で最後のピクニックに行くことにしました。瀬板の森公園に遊びました。トラブルが発生してあまりゆっくりは出来ませんでしたが、紅葉が綺麗でした。
  夜、むつごろう先生夫婦と飼い主夫婦がお見えになって、迷子になった経緯を聞きました。むつごろう婦人は申し訳ないと終始泣いておられました。こちらが気の毒になりました。

  先月18日に行方不明になり、すぐに「動物愛護センター」や「警察署」に届けるとともに、近所のお店や目だったところに写真つきのチラシを貼って懸命に捜したんだそうです。一方でむつごろう先生の方でも、ほとんど前後して「動物愛護センター」にも「警察署」にも届出されて、両方の届けは記録として残っていたそうです。それがどういう事情でかマッチングしなかった、その後も何回か問い合わせしたにもかかわらず、何故かマッチングしなかった-----のだそうです。
  そして今月17日、近くの動物病院にチラシを持って行ったところ、1ヶ月ほど前にむつごろう動物病院からそんな連絡が来ていたよ、という情報に遭遇、すぐにむつごろう病院に連絡したというような経過があったようです。
  センターや警察がもう少し真剣に調べてくれていたら、誰も悲しまずに済んだのに-----と思わぬでもありませんが、むつごろう先生を始め、みんなの善意によってクリの命が救われ、一件落着いたしました。
  飼い主ご夫婦のご希望で、当日はもう一晩だけ我が家に預かることになり、別れを惜しみつつ、日曜日の朝にはご夫婦と子供さん3人に迎えに来てもらってクリは元気に帰って行きました。
  ちなみにクリの先方での名前は「ヒロ」と言うんだそうですが、我が家ではやっぱり「クリ」でしかありません。やんちゃ坊主との楽しくも賑やかな1ヶ月でした。クリの参入で迷惑を被っていたシロも、これから落ち着いた晩年が送れることでしょう。

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