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てげてげブログ
2011-03-18

272)東日本大震災(3)

  大地震、大津波、それだけでも胸の塞がるような災害です。6000人を超える死者と2万人以上の行方不明者。寒さに震える避難所の被災者たち。何処が何だか判然としない一面の瓦礫の山。
  復興のためには、被災者たちが悲しみを乗り越えて、気力を奮い起こすことがまず必要でしょう。資金面から、あるいへ精神面から、国や周囲の人達の支援も欠かせません。相当の時間も要することでしょう。

  それだけでも大変なことなのに、今回の震災では原発事故までが追い討ちをかけました。素人に詳しいことは判りませんが、事態は日に日に深刻になりつつあるような気がします。

  今朝のYahooニュースでいくつか目を引く記事がありました。一つは『原発事故直後の11日に、米政府が原子炉冷却に関する技術的な支援を申し入れたのに対し、日本政府が断っていたことを民主党幹部が、17日明らかにした』という記事です。
  米側の支援申し入れは、原子炉の廃炉を前提にしたものだったため、日本政府や東京電力は、冷却機能の回復は可能で、米側提案は時期尚早等として、提案を受け入れなかった、とあります。
  結果論にまりますが、最初からそんな手を打っていれば、現在の深刻な事態を招かずに済んだのかもしれません。

  もう一つの記事は『6基ある原子炉建屋の使用済み燃料プールとは別に、約6400本もの使用済み燃料を貯蔵した共用プールがあり、津波で冷却装置が故障したまま、水温や水位の変化を把握できなくなっていることが、17日わかった。』という記事です。
  最初は1号機で爆発事故、そして1号機から3号機が問題だと報道されていました。次には休止していた4号機も問題だ、いや5号機も6号機も問題だ、そして今度は共用プールです。次から次に恐ろしい事態が明らかになっていきます。まだまだ隠されたものがあるのかもしれません。

  少し前には、東京電力側が全員を退避させる計画をたて、菅総理に怒鳴られたというニュースがあったように記憶しています。公式報道よりも、事態は相当に深刻なのかもしれない、という気になってしまいます。(2011.03.18)

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