小倉魚町銀天街のアーケードは、
60年前、日本で最初に出来た、
商店街アーケードだという。
テレビの報道に惹かれて歩いてみた。

「魚町銀天街還暦感謝セール」という、
沢山の小旗や垂れ幕の下、
大勢の買い物客がそぞろ歩きしていた。
シャッターの降りた店舗も数は少ない。

私が慣れ親しんだ黒埼とは比べ物にならない。
北九州の中心は小倉だという実感を強くする。
60年前に日本で始めてアーケードを作ったという、
先取の気性にも感心する。

しかし、しかしだ・・・博多の賑わいに比べると、
小倉魚町銀天街も田舎の商店街にすぎない、
というのがこれまた偽らざる実感である。

街の格差というのは、時間の経過とともに、
ますます拡大していくものかもしれない。
　　　　　　　　　　　（2011.10.07）