2013-03-22
449) 中央を旅する(6)
チェコ基礎知識
通貨 コルナ(1コルナ=3.9円)
(最近のユーロ騒動を見て、国会でユーロ不参加を決めたとか)
人口 約1000万人
言葉 チェコ語
首都 プラハ(人口 120万人)
独立 1993年にスロバキアとの連邦制を解消、ひとつの主権国家となる
チェコはヨーロッパのほかの国と違って戦争の被害を受けていない。このためプラハをはじめチェコの町々には中世そのものの昔ながらの町並みが美しく保存されている。
ホテルをバスで出発、ブルタバ川や旧市街を車窓に見ながら、丘の上のプラハ城に着く。プラハ城の色んな建物や内部を観光後、徒歩で丘を下りながら、眼下に百塔の都と呼ばれるプラハの町が展ける。カレル橋、旧市街広場を観光、午前中の最後はボヘミアガラス工房を見学した。
現地ガイドは現地の男性と結婚して、チェコに住んでいる日本女性だった。歩きながらタクシーの利用方法について注意をうけた。街角で客待ちをしているタクシーに絶対に乗らないこと、法外な料金をふっかけられてトラブルになる由。ホテルなどで呼んでもらうと信用できるタクシーが来るとのこと。あまり治安の良い町ではないらしい。昨夜のスラム街に続いてよくない印象を抱く。
比較して、後日のウィーンでは、タクシーは安全で信用出来るからと、タクシーの利用を勧められ、実際に利用したが、まことに親切であった。
〇プラハ城
ブルタバ川西岸、プラハ市街を見下ろす小高い丘の上にある、歴代王の居城であり、名実ともにプラハのシンボルである。城壁に囲まれた広大な敷地には、旧王宮・宮殿・教会・修道院などが建つ。また建物の一部を利用した博物館や美術館もある。
△聖ビート大聖堂・・・門をくぐって第3の中庭に入ると、目の前に圧倒的な迫力で迫ってくるのが聖ビート大聖堂。尖塔の高さ96.6m、内部の幅60m、奥行き124mあり、プラハにおけるゴシック建築の代表格である。大聖堂の内部では見事なステンドグラスがいくつも見られるが、左側の入口から3番目はチェコ人画家、アルフォンス・ミュシャの作品である。
△聖イジー教会・・・旧王宮と聖ビート大聖堂の間を通り抜けるとイジー広場。広場の北側にある聖イジー教会は920年に完成した、現存する城内最古の教会である。2本の白い尖塔がよく目立ち、ロマネスク様式の建築物の中ではプラハ屈指の美しさを誇る。音響がよく、音楽祭などの際にはコンサートが催される。
△旧王宮・・・第3の中庭の正面が旧王宮。入口から入ってすぐ左の部屋は『緑の部屋』と呼ばれ、現在は売店。その奥の広間は、完成当時ヨーロッパ最大のホールであり、騎士の馬上競技や戴冠式などの国家行事に使用されてきた。1934年からはここで大統領選挙が行われている。肋骨状の梁が支えるアーチ型の天井が印象的である。ホールの奥には全聖人礼拝堂がある。
△黄金小路・・・聖イジー教会を通り過ぎ、坂を下るように歩いて行くと、途中で左に入る細い路地がある。ここから奥へ入っていくと色とりどりの小さな家々が並ぶかわいらしい通りに入る。ここが黄金小路と呼ばれる通りである。1957年に出来たもので、当時城に仕える従者などが住んでいた。やがてその一角に錬金術師が住むようになり、この名がつけられたといわれる。どれも小さな建物で、入口は身をかがめないと通れないほど。これらの家々は、現在では土産物屋になっている。この通りの中ほどに、青い壁にNo.22と書かれた家がある。ここはチェコ人作家フランツ・カフカが約半年間、執筆に励んだ家である。 (2013.03.22)