2013-03-19
444) 中欧を旅する(1)
この間にヨーロッパを旅行した。帰ってきてからまだ半月あまりしか経っていないのにどんな旅行だったのか、何を見たのか、もう忘れかけている。費用もかけて、楽しい思い出を作ったはずなのに、それを全部忘却の彼方に押しやってしまうのは惜しい気がする。
そんな訳で、このブログを備忘録代わりに、少しずつ思い出しながら旅行記を書いてみようと思い立った。ただ観光スポットに関する知識は、もともと仕入れずに出掛けた上に、聞いた説明も殆ど忘れている状態だから、旅の案内書『地球の歩き方』に力を貸してもらうことにする。この本は事前に購入していたのだが、1ページも読まずに旅に出てしまったものである。旅が終わってから読んでみると目を開かれる思いがする。
旅の思い出を書き綴るうちに、もう一度ブログを書こうという気持ちが湧いてくるかもしれない。加えて息子達が親爺にも元気が出てきたと安心してくれるかもしれない。
前々から妻が『百塔の都プラハ』に一度は行ってみたいと希望していた。私はといえば、一度プラハを訪れたことがある。『ベルリンの壁』が崩壊する直前、共産党政権が傾きかけていた、今から20数年前のことである。
「お父さんは行ったことがあるからねえ」という妻の言葉を聞くたびに、何か悪いことをしているような気持ちに襲われていた。そんな負い目を解消したいというのが、今回の旅行先に中欧を選んだ理由の一つである。
日本語以外の言葉が全く話せない夫婦のことだから、添乗員のいるツアーに参加するしかない。選んだツアーの名称が『添乗員が案内する中欧4ヶ国めぐり』というもの。2月25日成田を発ってウィーン着⇒ブタペスト(2泊)⇒ブラチスラバを経由して⇒プラハ(2泊)⇒チェスキークロムロフを経由して⇒ウィーン(2泊)⇒ウィーンを発って成田着3月4日という旅程だった。(2013.03.19)