2014-02-03
535) 節分
今朝、会議中、突然、ビル内に賑やかな笛、太鼓の音が響き渡った。忘れていた記憶が蘇った。例年の行事である。隣の銀行さんには、節分に近くの八坂神社から厄除け祈願の出前が来てくれるのだ。会議を早々に終えて行員さんに混じって隅の方にちゃっかり参加した。
鬼が4人(匹?)と福の神が1人、それに笛、太鼓の囃子をする人、全部で7~8人のメンバーだった。銀行のロビーで鬼が飛び跳ね、踊り回り、行員が「鬼は外、福は内」と叫びながら豆を撒く、最後に鬼が退散、福の神のご出陣で目出度し、目出度し、今年も銀行は安泰というわけだ。
我が社もちょっぴり福のお裾分けをいただいたつもりである。
それにしても、鬼の踊りは重労働であるようだ。踊り終わった鬼たちが、廊下に出て、壁に寄りかかって「ぜえ、ぜえ」荒い息を吐いていた。
子供が小さい頃、節分には我が家でも豆撒きをし、年齢の数だけ豆をたべていた。しかし・・・近頃コンビニや寿司屋で売り出している「恵方巻き」なる風習は知りもしなかった。恵方巻きの存在を、私が知ったのは最近のことだ。この新しい風習も、バレンタインデーやホワイトデーの贈り物と同じく、おそらく商売人の売らんかなの智恵に発するものだろうと思う。まあ、誰の仕掛けであれ、消費の拡大に繋がっていいことなのかもしれない。
ともかく子供たちのいない今、豆撒きも恵方巻きも縁のない老夫婦である。(2014.02.03)