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てげてげブログ
2014-03-18

562) 昇給

  今年の春の賃金交渉は政府からの要請もあって、大手はどこも大盤振る舞いをしたようだ。産業界全体がここ数年間は定期昇給の実施だけで精一杯と、ベースアップをつっぱねてきた。今年は自動車も電機も鉄鋼も、大手どころはみんな揃って数年ぶりのベースアップを回答した。

  大手の回答を横目に見ながら、これから中小企業の賃上げが決まってゆく。中小企業の経営環境は厳しい。とても大手並の昇給は出来ないだろう。

  中小企業どころではない、そのまた零細企業である当社でも何がしかの昇給を考えたいと思う。出来るだけ従業員の期待に応えてやりたい、消費税アップが生活に及ぼす影響もカバーしてやりたい、アベノミクスには気持ちだけでも賛同したい・・・と会社の実力不相応に気持ちは前のめりだ。

  しかし昇給は会社にとって恒久的な負担になる。会社の体力を超えた昇給は、会社の将来を危うくする。将来を見据え、経営面からの制約を気にするのは社長としては当然のことだ。どのあたりが適性水準か、合理的な基準がどのあたりか、その判断は難しい。

  今年はひとつ従業員のやる気に賭けてみよう。昇給で労務費の負担が増えても、売上を増やし、付加価値を増やせば問題はない。それを成し遂げられるかどうかは従業員一人ひとりのやる気と頑張り如何にかかっている。当社みたいな零細企業においては、従業員のやる気が影響する度合いはとても大きい。

  みんなに喜んでもらったら、それが明日からのやる気に転化すると信じよう。やる気をもって一人ひとりが昇給の原資を自ら稼ぎ出してくれるものと信じよう。(2014.0318)
    

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