面接の準備①-2 質疑応答 (2015/7/13)
◆面接の準備、今回は具体的質疑応答に対する準備です。
面接でよく聞かれる質問とその意図をお伝えしていきますので、自分にとってベストな回答は皆さんそれぞれで考えてみて下さい。
◆面接で良く聞かれる質問
・前職(過去の勤務先)の職務内容(応需科目、枚数・薬剤師人数体制などの薬局規模など)
過去経験に基づくスキルの確認。人数体制などの職場規模に対する適性の把握。
・前職(過去の勤務先)の退職理由
転職の理由・きっかけ。新しい職場に何を求めているのかの確認。ここで過去の職場の不平不満ばかり言うと「他人への要求ばかりが多い人なのでは?」「将来当社を退職する事になった時も同様に悪口ばかり言うのかな?」と思われイメージダウンになる事も。
・薬剤師になろうと思ったきっかけ。
幼少期に病弱で。。。 家族が入院した時に。。。 という感動エピソードが無くても大丈夫。薬剤師という仕事にどのような思い入れがあるかの確認です。ただ単に「親(先生)から資格を取るように言われて」だけだとちょっと寂しいので、その場合は今は自分で薬剤師という仕事をどう思っているのかまで伝えましょう。
・なぜ、調剤薬局(又は病院・ドラッグストア)を職場として希望しているのか?(病院・ドラッグストア(又は調剤薬局)ではなく)
志望動機にも通じる質問。業態・業務の違いをきちんと把握しているか。薬剤師としてどんな仕事をしたいと思っているか。特に過去ほかの業態の経験がある方はその違いについて突っ込んで聞かれることも。
・将来どんな薬剤師になりたいか(目指している薬剤師像、理想の薬剤師像)
将来的なビジョンを持っているか。夢・目標に向かって努力する気持ちがあるか。ある程度の経験者については、業界の動向が把握できているか、又はその姿勢。
・この薬局(又は病院・会社)で何がしたいか(目指す薬剤師像へ向かってどう成長していきたいか)
応募した職場の業務内容、会社の方針を理解しているか。会社と同じ方向性を持って仕事をしてもらえるかの確認。
・長所(強み)と短所(弱点)
具体例、簡単なエピソードがあれば信憑性もUP。短所は長所の裏側となる事で、短所自体ではなく長所を強調する内容で話せれば尚良。また短所については自覚し直していこうという意思のアピールでも良。
ほかにも
・過去、大失敗した事(又は成功談)とそれにより学んだ事、など聞かれることがあります。
ところで、
◆「3分程度で自己紹介して下さい。」(又は、自己PRして下さい。)
過去の面接で、いきなり聞かれて戸惑ったという方もおられるのではないでしょうか?
昔から採用面接では導入の質問として定番のものですが、調剤薬局の面接では聞かれることが少ないように思います。それゆえ、予想しておらず何をどこまで話して良いものか分からず返答に詰まってしまうという事も。実際に、過去面接同行した際、最初にこの質問を受けて絶句してしまい、その後の受け答えもしどろもどろになってしまった方が数人いらっしゃいます(それ以来、アドバイスするようにしています)。
自分の事を的確に、しかもその場で求められている内容にまとめてお伝えするのって難しいですよね。(しかも面接という緊張する場で)
でも大丈夫、これは面接で求められている質問です。すなわち、上記に挙げてきたいくつかの質問に対する返答を、この「自己紹介」に簡潔にまとめてしまえば良いのです。
前後の個々の質問に対する返答と重複したって構いません。
それと実はこの質問、話の内容よりも、話し方や表情などの印象や面接において自分を売り込む(PRする)準備をしてきているか(すなわち本気度)の確認が主なポイントだったりします。
ですので、「えーっと、えーっと、自己紹介ですか、何を話したら良いですかね、、、」と慌てることなく、ハキハキと自信をもって答えたら良いのです。
とはいえ、個々の質問に対する返答と真逆の事を言ってしまって支離滅裂になってしまわないように注意して下さいね。
もちろん、ここに挙げた質問は聞かれることもありますし、聞かれないこともあります。ここで挙がっていない質問を受けることもあるでしょう。
しかし、最低限上記に挙げた質問に対して準備をしておけば、面接時の緊張やプレッシャーは軽くなります。
何より「この日の面接の為に、しっかり事前準備して来ている。」という事が面接官に伝わること、「仕事においても、しっかりとした事前準備・計画性を持って業務を行ってくれるに違いない。」と思ってもらえることで、印象UP間違いありません。