2014-04-16
581) 謝罪会見
プロ野球で使われるボール（統一球）が基準値よりも飛び過ぎるのが判明したそうだ。このためボールの製造元であるミズノの社長以下幹部が謝罪していたのだった。ついでに何人かのプロ野球選手を登場させて色々と不満を述べさせていた。何か大変な不祥事でも起きたのかと思わせるようなテレビの扱いだった。
ボールがよく飛ぶと、ピッチャーには不利で、バッターには有利だろうとは想像できる。微妙なその差のせいでホームランになったり、凡打になったりするかもしれない。勝つチームや負けるチームが生まれるかもしれない。しかしそこで生じる運不運は全てのチームや選手に対して平等だ。何もそんなに大騒ぎするほどのことではないように思えるのだが・・・。
とは言え、ミズノほどの会社が、それくらいの品質管理も出来ていないというのは驚きだった。統一球には一定の幅をもたせた飛びの基準値が決められているという。その基準値はボール品質の生命線のはずだ。常に一定の品質を保つために、全数検査は無理としても、抜き取り検査ぐらいはやって当然だろう。基準値外ボールの在庫がやたら沢山あるというのは、何の検査もせずにつくり続けていた結果としか思えない。1社独占方式が生んだ弊害かもしれない。（2014.04.16）
