中国長江（揚子江）で乗客、乗員456人を乗せた大型客船が転覆したというニュースが流れている。しかも大半の生存は困難との見方が強まっているらしい。

事故の報道を見てすぐに思い出したことがある。10年以上も前になるだろうか、「長江・三峡下り」のツアーに参加したことである。安川電機に同期で入社した「65会」のメンバーと一緒だった。三峡ダムに水が溜まって景観が変わる前に三峡下りを経験しておこうじゃないか、という趣旨だった。

重慶を出港し、途中何ヶ所か下船して、ダムや名勝地や寺院などを観光しながらの船旅だった。昔のことで、船の上で何泊したのかも覚えていない。

我々が乗ったのは、今回事故にあった「東方之星」のように、ビルと見紛うような大型客船ではなかった。もっと小型で古くて汚い客船だった。

周囲の美しい景観もさることながら、乗務員が反日感情を露わにしていたことや、食事がまずかったことなど良くない印象の方が強い。

本題は転覆事故である。悪天候で救助活動が難航しているという。救助隊の活動により、まだ船底に残っているであろう乗客が一人でも多く救助されることを祈るのみである。（2015.06.03）