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ブランクあり、再就職先はどう選ぶべき?

ブランクのある方が再就職先を選ぶ際に、どのような環境の職場に勤めたら良いか悩まれるケースによく出会います。どのぐらいの期間お仕事から離れているかにもよりますが、目安として3年以上ブランクのある方は、まず何よりも、鈍った勘を取り戻すことを最優先に就職先を選んでみてはいかがでしょうか?

 

出産・育児・親御さんの介護など、やむを得ない理由でブランクが生じてしまうこともあるでしょう。しかし、ブランクはブランクです。残念ですが給与などの面でマイナスになることがあることも覚悟しないといけません。例えば薬剤師キャリア5年で中断し、3年のブランクがあった場合に、「3年前と同じ水準の給与がほしい」と希望しても、それを受け入れてもらうのは容易なことではありません。

 

 「どうせ働くなら、できるだけ高い報酬が欲しい」と考えるのは当たり前のことです。ですがここは目先のことにあまり拘らず、まずはブランクを埋めることを最優先に考えたいものです。それに1年かかるのか、3年かかるのかは人それぞれですが、以前と同じように仕事ができるようになれば、いくらでも可能性は開けるのですから、目先の条件にこだわりすぎないほうがスムーズにキャリア復帰できるものです。

 

職場によっては、「休む前と同じ報酬を支払います」と言ってくれるところもあるかもしれません。ただし、そうした職場はもしかしたら「薬剤師が足りない職場」なのかもしれません。そのような職場では人数が少ない分、日々の仕事に追われることになりがちで、ブランクで鈍った勘を取り戻しにくいということになりがちです。条件はいいかもしれませんが、その後の長い薬剤師人生を考えると、やや疑問です。

 

 ブランクを埋めるためには、できれば小さな職場ではなく、スタッフの人数が多めの組織を選ぶ方がいいでしょう。そうした環境なら、周りが手助けしてくれますから、日々の業務を続けながら、より効率的に薬剤師としての勘を取り戻していくことができます。そのような職場では高給は望めないことが多いですが、そこは当面割り切って考える必要があるでしょう。

 

 医療は急速に進歩しています。一度ブランクができてしまうと、どんどん自信がなくなり、薬剤師人生がそこで終わってしまう人も少なくありません。まずはできるだけブランクを広げないように工夫をする。それでも空いてしまったら、少しでも早く埋められる環境の復帰先を選ぶことが大切です。

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