2015-08-11
781) 披露宴
40年も50年も昔、周りには若者が溢れていた。よく結婚披露宴の案内状をもらい、しょっちゅう出掛けていた。仲人さんの挨拶、両方の来賓挨拶、実力以上に新郎新婦をもちあげるスピーチの数々、そして親戚や友人による余興・・・と式次第はだいたい決まっていた。
あまり頻繁に披露宴が重なるとお祝儀の捻出に苦労したものの、それなりに楽しい行事だったように記憶している。近頃、周りに若者が少なくなり、そんな披露宴に出席する機会もなく過ごしていた。
先日、姪が結婚相手と一緒に訪ねてきた。結婚式と結婚披露宴の案内状を持参したのである。喜んで出席する旨を伝えておいた。さてその案内状である。
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謹啓 夏木立の・・・・(省略)・・・・お慶び申し上げます
このたび 私たちは本年3月23日に入籍いたしました
つきましては ご報告とご挨拶をかねまして
ささやかながら披露の宴を催したいと存じます
ご多用中のところ誠に恐縮ではございますが
ご出席くださいますよう ご案内申し上げます 敬白
〇〇 〇〇
〇〇 〇〇 (旧姓 〇〇)
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まずは入籍して、一緒に生活して、それから結婚式と披露宴。
最初、昔とは順番が違うなあと、なにか違和感を感じないではなかった。
しかし慣らし運転期間が入る分、失敗も少なく、合理的なのかもしれない。
近頃ではこれが普通のはこびになっているのだろうか。
とにもかくにも、お二人さん、おめでとうございます。
(2015.08.11)