2020年東京オリンピックが決定した時には日本中が大喜びした。

流行語にもなった日本の「おもてなし」が世界中から期待された。

それなのに最近の相次ぐドタバタ劇はどうしたのだろう。

メインスタジアムとなる「新国立競技場」の設計見直しはおそまつだ。

デザインだけ決めて建設費用が決まってないなんて聞いたことがない。

事務局は押し切りたかったのだろうが、世論が許さなかった。

スタジアムに引き続き、エンブレムの問題でケチがついた。

エンブレム問題も、最終処理決定まで事務局の腰が定まらなかった。

このため、大した問題ではないのに、大騒ぎになってしまった。

エンブレム問題にはついては、別の面で恐ろしいものを感じた。

ソフトのことは分からないが、ニュースを繋ぎ合わせてみると・・・

ある画像と、世界中の似たような画像を検索するソフトがあるようだ。

そのため、素人であってもあれは盗作だとか真似ているとか分かるらしい。

ついでにエンブレムとは関係のない彼の作品全部が検索の対象になった。

そしてネット上では、あれも似ている、これも似ていると大騒ぎになった。

あのデザイナーは暫く仕事できなくなるのじゃないかと思ってしまう。

瞬時に一人の人間を殺してしまう、ネットの怖さを思わざるをえない。

こんな社会では目だたずテゲテゲに生きるのが利口なのかもしれない。

あの人も、あの作品が採用されてなかったら今頃は・・と思ってしまう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2015.09.04）