入居するビルの横にかって巨大な歩道橋があった。

たしか平和通歩道橋と名付けられていたと記憶している。

4～5年前に撤去されて、今は横断歩道になった。

撤去されて歩行者には非常に便利になった。

階段を上ったり下ったり、無駄な労力を使わなくてすむ。

一方で交通渋滞も起きていないし、事故もおきてない。

あの巨大な歩道橋は巨額の建設費用を食い、

人間に無駄な上り下り運動を強いただけで、

結局は無用の長物だったのかもしれない。

300メートルほど離れた所にもう一つ同じような歩道橋がある。

その小文字通歩道橋はその当時撤去されなかった。

近くに小学校があるので児童の安全のためという理由だった。

それが・・・最近、小文字通歩道橋の撤去工事が始まったのだ。

平和通歩道橋の安全性や利便性を見極めた上で、

児童にも安全ということになったのかもしれない。

社会の高齢化が進みつつある現在、

人間性を無視した歩道橋がだんだん消えてゆくのは、

いずれにしても良いことだろうと思う。

　　　　　　　　　（2015.10.07）