2016-02-09
862) 孫のイギリス留学
昨夜、大学生の孫娘から電話があった。
昨年入学したばかりの1年生だ。
仙台の大学に行っている。
春休みになり、東京の自宅に帰省したばかりらしい。
帰省したばかりで12日からイギリスに留学するという。
なんとかいう町のなんとかいう大学で語学の研修だとか。
期間は1ヶ月間で、3月中旬に帰国するとのこと。
帰国したらすぐに大学に帰らねばならないらしい。
50年以上も昔の私達の大学生活とは様変わりだ。
あの頃、外国留学なぞとは夢に見たこともない。
留学という言葉からは国費留学しか想像できない。
特別に優秀な人しか対象にならない世界だった。
平凡な学生には縁のない世界だった。
なにより、私は学生時代に飛行機に乗ったことがなかった。
春休み、夏休み、冬休み・・・長期休暇の度に、
運賃の安い鈍行の夜行列車で帰省していたのを思い出す。
会社に入って数年後、東京出張の折、初めて飛行機に乗った。
あの時代、出張にもなかなか飛行機を使わせてくれなかった。
豊かな時代に育った孫娘よ。
留学させてくれた両親への感謝の気持ちを忘れないように。
英語だけでなく学ぶことはたくさんあるだろう。
文化の違い、習慣や考え方の違い、人種も色々混在している。
孫娘は昨日、電話口で「度胸をつけてきます」と言っていた。
なるほど度胸というのは学ぶべき大きな課題かもしれない。
大きな外国人に面と向かっても気押されないような度胸、
異国で思い掛けないことに出会っても動じない度胸、
間違いを恐れずに言葉を発する度胸、
1か月後、彼女は逞しさを身につけて帰国することだろう。
(2016.02.09)