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てげてげブログ
2016-03-16

885) 不正会計

「 不正会計問題をきっかけに業績不振に陥っている東芝が、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電事業を中国の大手家電メーカー「美的集団」に売却する・・・ 」という記事が昨日の夕刊で目を引いた。

少し前には、同じく東芝が医療機器部門をキャノンに売却するというニュースが新聞紙面を賑わせていた。


該当部門の従業員には、これから苦難の途が待っていることだろう。特にお国柄の違う中国企業の傘下に入る人達の苦労は察するに余りある。


それぞれの企業にはそれぞれの文化がある。企業が違うと文化が違う。違う文化の中で生きてゆくのは大変なことだ。若い頃、そのような事例を身近で見てきた。

私が勤務した会社でも、不採算部門として会社ごと他の企業に売却された子会社があった。その子会社では、転籍後、ほとんど全員の管理監督者が次々と退職の途を選んだ。企業文化の違いに耐えられなかったのだ。


東芝の場合、元はと言えば、経営者が自らの手柄のために粉飾決算を続けたことが発端だった。経営陣の不正の浪をかぶって、末端の従業員が塗炭の苦しみを味わわなければならない。他人事ながらやりきれない思いがする。(2016.03.16)


追記 : 経営難に陥ったシャープが、台湾の企業から多額の出資を受け入れて生き残りを図るという決定をしてからまだ日が浅い。そして今度は中国の企業だ。中国系の企業の勢いに驚いている。同時に、東芝、シャープといった日本の一流企業が中国の企業に助けてもらうという事実にいささかの不快感も覚えている。これが欧米の企業だったらこんなにもざらついた気持ちになっていないのかもしれない。

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