調剤業務未経験者の転職
薬学部を卒業し、薬剤師免許を取得された方々の就職先は様々です。一般的には病院や調剤薬局に就職される方が多いようですが、企業に入って医薬品の研究・開発の業務に従事される方や、医薬品の営業職として活躍される方も大勢いらっしゃいます。
転職相談の中には、これまで企業で長年勤めてこられた方で、「調剤業務の経験は全くないが、病院や調剤薬局に転職したい」といったケースも少なくありません。
40歳代、50歳代、あるいは定年を迎えて、今までと全く違う世界に飛び込む訳ですから、「この歳になって仕事を覚えられるだろうか」「人間関係は難しくないだろうか」「給料はどれくらいになるだろうか」等々色々な心配が湧いてくるのは当然だと思います。
このような転職のケースで、日頃感じていることを幾つかあげてみたいと思います。
まず給与のことです。企業では比較的低い初任給から始まって、年功序列で少しずつ昇給してゆきます。退職時点では相当の高給になっているかもしれません。一方で、調剤薬局等では、スタート時点の給与が比較的高く設定される反面、必ずしも昇給が大きくないというケースがあるようです。しかもあなたが転職する時点では、未経験者という位置づけで給与が設定されますので、あまり高額は期待できないかもしれません。
次に気持ちの問題です。新しい職場ではあなたは新人です。管理者はあなたよりずっと若いかもしれません。若い後輩に仕事を教えてもらわなければならないでしょう。以前の企業ではあなたは管理職だったかもしれません。そんな過去の立ち位置や気持ちを捨て去る必要があります。
気持ちの問題では、自身を持つことも大事だと思います。「なんとかなる」と思いましょう。反対に新しい仕事をなめるのも禁物です。この世界では新人であるということを忘れてはいけないと思います。
最後に病院や薬局側の問題です。高齢の新人を受け入れる会社の姿勢はどうか、その職場はどんな人員構成になっているか、教育体制は整っているか、どのような機械がはいっているか等は、あなたが新しい業務にスムーズに入っていけるかどうかの重要な要素になります。しかし公開されている求人情報だけではそこまで分かりません。
そんな時こそ紹介会社を利用してみたらどうでしょうか。ご自身で見つけられなかった、あなたにピッタリの求人をご紹介できるかもしれません。些細なことでも構いませんので、お気軽にお問合せ・ご相談ください。
50歳を超えて転職し、現場で活躍されている方は沢山いらっしゃいます。「どうせ転職先はないだろう…」と諦めている方、せっかくの機会を逃していませんか(?)