3月11日土曜日、休日だったこともあり朝からテレビを見ていた。どのチャンネルでも6年前の東北大震災の動画を繰り返し、繰り返し流していた。震災発生当時、テレビに噛り付いて色々な映像を見たはずなのに、今回初めて目にするような驚きの光景も少なくなかった。津波の威力の凄まじさ、恐ろしさをあらためて思い知らされた。

非常時のリーダーにとって素早い意思決定が如何に重要であるかを教えてくれたエピソードもあった。かたや日頃の訓練の通り、上級生が下級生の面倒を見ながら裏山に避難して全員が助かった小学校の話。一方では全生徒を校庭に集めながら、何処に避難するか方針が決められずに、何10分もの時間を校庭で無為に過ごして、多数の犠牲者を出してしまった小学校の話。心に留めておかねば、と思うことだった。

それにしても、大震災からの6年間、こんな映像をあまり見た記憶がない。5年とか10年の節目ならまだしも、6年経ったから特別に放送した訳ではないだろう。3月11日には毎年こんな特別放送を続けてきたはずだ・・・

ははあ、例年は3月11日が平日で会社に出ていたから自分が見ていないだけのことかもしれないと思い至った。しかし果たしてそれが正解かどうかはわからない。（2017.03.14）