2017-06-16
1065) 共謀罪
新聞紙面は「共謀罪法案成立」という記事で埋まっている。
国会周辺では徹夜のデモも実行されたようだ。
マスコミでは法案の内容に対する批判的な論調が目立つ。
安倍政権の強引な国会運営に対する批判も大きい。
共謀罪法案の細かい中身は知らないし、知る気もない。
テロ等の重大犯罪を事前に防止したいという立法の趣旨はわかる。
法律が独り歩きして冤罪が発生するのではという反対派の懸念もわかる。
まあ、行き過ぎないようにうまく運用して貰えればいいと思うのだが・・・
それよりも・・・毎度のことながら会期末国会のドタバタ劇はいただけない。
野党の目的は、出された法案を期限切れで廃案にすることだ。
そこでは法案の中身はもう問題ではない。
そして問責決議案だ不信任案だとドタバタ劇を演じる。
法案をこの国会で通したい与党は、それならと強行採決に走る。
そこにあるのは法案がどうこうではなく、駆け引きだ。
与党も野党も言論の府である国会で、言論を闘わすことを忘れてしまう。
そんなおそまつな国会であっても、国は成り立っているから面白い。
ところで賛成派が『テロ等準備罪法案』と呼び、反対派が『共謀罪法案』と呼ぶこの法案。
本当の名前は『組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規則等に関する法律の一部を改正する法律案』というそうだ。法律の名前はまわりくどい。一部を改正する法律というのなら改正する対象であるもともとの法律があるはずだ。一部を改正するぐらいで今回これほど大騒ぎするのはどうしてなのだろうか(?)
(2017.06.16)