2017-11-20
1132) 藤沢周平
土曜日、することもなく退屈していた。
家内が映画でも見に行ってみようかという。
孫が小さい頃一緒に行った記憶が残っているものの、
もう10年この方足を踏み入れてないところだ。
まあ、たまには行ってみるかと出掛けてみた。
シネコンとかいう映画館をいくつも集めた小倉の集合映画館に行った。
一つや二つは何か見るものがあるだろうと思っていたのだが、
アクションものやアニメばかりで見るものがない。
全席入れ替え制だというが上映時間がこちらの都合とあわない。
映画を諦めかけて、ふと会社の近くにある「昭和館」のことを思い出した。
入ったことはないがよく懐かしい昔の映画を上映していることは知っている。
ここまで来たことだしと足をのばしてみた。
1号館では喜劇を、2号館では時代劇をやっていた。
結局、藤沢周平原作の時代劇2本立ての方を見た。
仲代達也主演の「果し合い」と檀れい主演の「遅いしあわせ」
武士の家庭では長男しか生きる場所がない、
2男、3男は娘だけの家庭に養子口を見つけるしかない・・・社会。
武家社会で「部屋住み」と呼ばれ、居候として厄介者扱いされる、
養子に行けなかった2男、3男の切ない生き方が特に印象に残った。
(2017.11.20)