2018-08-09
1206) ふたつの死亡記事
今朝の新聞でふたつの死亡記事が目に付いた。
ひとつは俳優の津川雅彦氏、享年78歳。幅広い役柄での演技が称賛されたが、若い頃は兄の名優長門裕之と比較して大根役者とも評されたらしい。晩年はテレビ等で保守の論客としてもよく登場していた。津川はついこの前、5月には妻の朝丘雪路を亡くしている。朝丘はアルツハイマー型認知症におかされ、津川はその介護を続けていた。津川は自らは車椅子に乗り、鼻チューブを着けながら、妻を最後に残すことにならなかったことを喜んでいたという。長く記憶に残る俳優だろうと思う。
もう一つは沖縄県知事の翁長雄志氏、享年67歳。沖縄の保守政界で育ち、那覇市議、県議、自民党沖縄県連幹事長、那覇市長を務めた。この間普天間基地移設に関しては、辺野古移設容認から県外移設主張に転換。知事選では辺野古容認の現職、仲井間氏を破って当選した。当選後は、知事として辺野古移転を阻止するために、これでもか、これでもかと徹底して日本政府と対峙していた。功か罪か、長く記憶に残る政治家だろう。
活躍した分野が全然違うのはもちろんのこと、多分、考え方も生き方も全く違うお二人だろうと思うが、双方のご冥福をお祈りしたい。(2018.08.09)