2020-05-13
1227)下りる
若い頃は、駆け下りていた駅の階段をー
手摺を伝って降りるようになったのはー
いつの頃からだっただろうかー
踏み外して転げ落ちそうな恐怖感にとらわれるのである。
実際に、数か月前のことー
階段の途中で足がもつれて、つんのめりそうになりー
たまたま目の前にいた女の人にだきついてー
危うく難を逃れたという、恥ずかしくて怖い経験がある。
そしてこのコロナ騒ぎに遭遇ー
ウイルス感染の懸念から手すりを触るのが怖くもありー
転びそうになった時、すぐに手すりを捕まえられるようにとー
手すりのすぐ横を降りている私がいる。
もののついでながらー
下りエスカレーターも平気なわけではないー
乗る前に、続いている後ろの人を気にしながら立ち止まりー
動く階段に呼吸を合わせている私がいる。 (2020/5/13)