2020-05-15
1229)のびる
階段や坂道を上ると、あとで何日間も筋肉痛に苦しめられる。
高齢になって骨折すると、寝たきり老人になる可能性が高いという。
いずれも身体の再生力や回復力が衰えてきた証拠だろう。
加齢による身体の衰えは自然の理であり、受け入れるしかない。
しかし中には、加齢につれて元気になる細胞もあって不思議である。
例えば鼻毛。油断をすると分をわきまえずに穴からはみ出してくる。
例えば耳たぶの毛。知らぬ間に伸びていて刈り取るのに苦労している。
例えば眉毛。異常に成長が早く、すぐに村山元総理みたいに垂れ下がる。
いずれも若いときは、その存在に気が付かぬくらいにおとなしい存在だった。
他にも手足の爪。昔に比べてしょっちゅう爪切りをしている印象がある。
髭も、薄くなった髪の毛も、伸びるのが早くなっているような気がする。
どれも生きてゆくのに不要な部品たちであり、憎まれっ子世にはばかるの類だ。
必要な部品は衰えるのに、不要な部品はどんどん成長するー
そんなアンバランスも、加齢によるいたずらなのだろうか。
(2020/5/15)