3人の息子が3人とも東京に住んでいるので、息子たちにもその家族にも滅多に会うことがない。そんな私に、今週、次男の家族と一緒に過ごす機会が訪れた。

　次男のところには孫が2人いる。上の女の子が今春大学を卒業して就職が決まったことと、下の男の子が大学入試に合格したことを併せて、報告かたがた訪れたいと連絡が入ったのだ。次男は仕事の関係で東京を離れることが出来ないが、嫁はついてきてくれる。

　嫁の実家が島根県の益田なので、3人は北九州に来る前に益田に前泊する。ご両親にも久しくお目にかかっていないし、挨拶かたがた私も益田に行くことにした。前々から一度遊びに来ないかと誘われていたし、孫たちと一緒の時間が長くなることも益田行きの動機になった。

　25日。新幹線新山口駅でJR山口線に乗り換え。初めて乗る山口線。数多くのトンネルを抜け山を越えて益田へ。各駅停車の列車の所要時間は2時間半。益田駅には孫たちが88歳になるおじいちゃんの車で迎えに来てくれていた。おうちでの歓談、居酒屋（田吾作）での夕食、温泉つきのマスコスホテル、みな印象に残る。

　26日。午前中、雨の中、益田の観光。屋根は勿論のこと外壁も赤い石州瓦で覆われた石見美術館や雪舟庭園のある医光禅寺を車で回った。嫁のお姉さんの自宅で手料理の昼食をご馳走になった後、昼過ぎの特急列車と新幹線の乗り継ぎで小倉へ。小倉から門司港へ。プレミアホテル（旧門司港ホテル）に宿泊。

　27日。午前中、妻の入居するグループホームに面会に。懸命に話しかける嫁や孫のことを妻がどこまで分かったものか不明。午後、13時過ぎの新幹線で孫たちは帰京。私は通常の生活に戻る。

　孫たちの成長を目の当たりにし、妻にも最後の機会になるかもしれないその姿を見せることが出来、嫁の実家のみなさんへのご挨拶もかない、有意義で楽しく、得難い3日間だった。

　　　　　　　　　　　　　　（2024/03/28）