大谷選手の通訳、水原一平氏の裁判が始まった。そのニュースに特別関心がある訳ではないが、大谷名義の銀行講座から無断で振り込んだ額が25億であるとか、賭けで負けたのが60億であるとか、信じられない金額が報じられている。

　ギャンブル依存症の人の心理は私には理解できない。賭けに負ける、それを取り戻すためにもっと多額の賭けをする、そして賭けの金額は際限なく増えてゆく、というようなことらしいが、途中で冷静な判断はできないものなのだろうか。

　かって、私の身近にもギャンブルで身を持ち崩した友人がいた。

　一人はパチンコ狂だった。パチンコの負けがこんで自分では始末できなくなり、親の家屋敷を食いつぶし、妻の実家の財産にまで迷惑をかけ、最後は会社にもいられなくなって退職したが、その後どうなったのか知らない。

　また韓国のカジノに狂った友人もいた。会社の金を何億か何十億か使い込んで、刑事事件になって何年間か牢獄に入った。誰も話題にしなくなって久しいが、最後は郷里に帰ったという噂を聞いたような気がする。

　水原通訳は、「大谷の盟友」という栄光の座から罪人へ。これからどうなるのだろうか。ギャンブル依存症は怖ろしい。くわばら、くわばら。

　　　　　　　　　　　　　　　（2024/04/15）