若い頃から本を読むのは好きだった。しかし加齢とともに難しい本が読めなくなった。読んでも理解が及ばない。同じページを何回も読むことになる。その上さっき読んだ内容を忘れてしまう。だから必然的に平易な本、面白そうな本に目が向いてゆく。

　先日、本屋で「非正規介護職員ヨボヨボ日記」という本が目に付いた。漫画の描かれた表紙にもひかれた。一瞬考えたものの、結局は購入した。

　筆者は色々な職業を経た後、「どうしても仕事が見つからない場合の最後の手段」と著者自身が表現する介護職に就職したという当年60歳の男性。介護職に就いてからの様々な経験談がユーモアたっぷりに描かれており、面白い。介護の世界のこともいくらか知ることが出来た。

　2匹目、3匹目のドジョウを狙って、その後、同じ日記シリーズの本を買い込んだ。「介護ヘルパーごたごた日記」と「ケアマネージャーはらはら日記」である。ごたごたの著者は当年61歳、はらはらの著者は当年68歳、著者は違うものの、いずれも面白い。その後には「交通誘導員ヨレヨレ日記」（当年73歳）が待ち構えている。

　　　　　　　　　　　　　　（2024/10/7）