
2025-09-01
2077)面会
がんがん日照りの中、昨日も行った。毎週、土曜か日曜には必ず行くようにしている。特別養護老人ホームに入所している妻との面会である。妻の認知症は少しずつ確実に進行しているようだ。悲しいことに、最近は面会に行っても、殆ど反応してくれない。
私の顔を見ても、「お母さん」と声を掛けても、手をさすっても反応がない。じっと一点を見つめて動かない。時々、叫ぶような、唸るような異様な声をあげる。病魔に侵されて、脳が本来の働きをしないのだろう。
胃瘻を通じて栄養と水を摂りながら、身体は元気そうにしている。痩せているが、顔色も悪くない。歯ぎしりは一時期治まっていたが、最近また激しくなった。拭いてやっても、しょっちゅう目やにがたまるのが気になる。
反応のない妻を相手に、面会の都度、報告は欠かさないようにしている。家のこと、子供達のこと、私の健康のこと。相手の反応がないから、他人が見たらベッドに向かって独り言を喋っているように見えるかもしれない。
分かってくれないのが悲しいが、これからも毎週の面会は続けようと思う。わずかながらであっても、脳の刺激になるかもしれないと思うのである。
(2025/09/01)