昨日は午後の４時間、大学生を相手に過ごしました。沢山の若さを貰って帰りました。
　某大学のキャリアサポートセンター。３年前からそこの相談室で、毎週木曜日に学生さんの相談相手をつとめています。就職活動に関する相談を中心に、さらに広くキャリア形成全般についてのお手伝いや心のケアをするというのが役目です。名付けてキャリアカウンセラー。
　就職活動を前にして、自分が何をしたいのか分からない、どんな職業に向いているのか分からないと悩んでやってくる学生さんは少なくありません。自分にこれといった自信もないし、何をしてきたと誇れるものもないし、世の中のことにも無関心で過ごしてきた学生さんが、いざ社会への入り口に立ってみて途惑うのもわからないではありません。
　そんな学生さんも自分を理解するための適性検査や興味検査を受けてみたり、自己理解シートを作成してみたりといったステップを踏んでいく中で、少しずつ自分の良さに気付き、自信をつけてゆきます。職業についての情報も集め、次第に自分の意思を方向付けし、具体的な志望先を絞り込み、履歴書を書き、面接に臨むといった一連の流れの中で逞しく成長してゆきます。
　たよりなかった始めの頃の学生さんとは見違えるほどに逞しく育ってゆく学生さん達。就職活動は初めから終わりまで何もかも自分でやらなければなりません。数多くの選択肢の中から自分の道を自ら決断しなければなりません。悩みや苦労の多い就職活動ですが、活動それ自体が有力な教育手段なのだと思えてきます。
　もう３年生が会社説明会に参加したり、エントリーシートを登録したりと動き始めました。全員が希望の企業や役所や施設に就職してくれることを願いながら、陰ながらの支援を続けてゆきたいと思っています。