2008-10-22
1)老い(その1) 2008.10.22
初回から脱線して彼女から怒られるかもしれません。今回と次回は我が家の愛犬、クリについて書いてみます。13年前の夏の夜、妻と一緒に夏祭りを楽しんで帰宅した時のこと、車を入れようとしたガレージの中に生後間もない子犬が迷い込んでいました。「しば犬」風の可愛い子犬でした。よその飼い犬なのか、野良犬の子なのかも判然としないまま、とりあえず玄関の中に入れてやりました。「クーン」「クーン」と一晩中悲しげに、寂しげに鳴きました。玄関横に布団を持ち込んで、添い寝してやりました。本当の飼い主が連れ戻しにくるまで預かってやるかと、翌日から人目につく所を選んで散歩にも連れてゆきました。誰も現れないまま、何日かが過ぎました。ちょうど3人の息子達が進学やら就職やらで全員家を出て、夫婦二人きりになった時期でした。栗色の毛をしていたのでクリという名前を貰いました。誕生日は何の根拠もなく5月21日という日を押し付けられました。私と同じ誕生日です。そしてクリは自然に我が家の一員になりました。
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