2008-12-11
16)誰も言ってくれないこと 2008.12.11
行政の効率化とか簡素化とか、行政改革は是非ともやり遂げて欲しい課題です。中には忙しくて寝る間もないという公務員群がいるとも聞きます。しかし民間企業に比べたら、官の世界は全体的には非効率であり、のんびりしていることは否めないでしょう。組織の末端のほうに、あるいは外郭団体のほうにそのきらいが強いかもしれません。国の組織ではありませんが、私の家の近くに市の出張所があります。いつ行ってものんびりと、精々2~3人でやれそうな仕事を10人近い職員で分け合ってやっています。行く度に空しい気持ちにさせられる行政機関です。
それはそれとして、国会議員の定数削減はどうして話題に上がらないのでしょうか。テレビでは、国会議員の先生方が声高に公務員の削減や天下りの禁止を叫んでいます。諸悪の根源は官僚であるとばかりに。しかし自分達の定数削減や国会改革の話は決して口にしません。自分の職を失うようなことを言わないという議員さんの気持ちは私にだって分かります。しかし、評論家といわれる人達も、人気のキャスターも、辛口の論説委員も、マスコミ全体がこの問題に関しては黙しています。どっかの筋から禁じられているのではないかと疑いたくなります。
衆参合わせて800人近い国会議員。現在の4分の1か、3分の1で十分ではないでしょうか。またねじれ国会と言われて、何も決められない状況を見ていると、一院制を真剣に検討してもらいたいとも思います。数が少ない方が先生方も小さいことに拘らず、国家全体のことを考えることが出来るし、充実した活動が出来るのではないでしょうか。議論のための議論を繰り返すばかりで、何の実りもないテレビ出演なんかやっておれないかもしれません。
国会議員が自らの身を大きく削ってから、その実績の上で公務員改革を唱えたら、どんなにか迫力が増すことかと思います。