2009-05-21
64)アラセブ 2009.5.21
よくもここまで無事に生きてこられたなあ、というのが正直な感想です。小さな頃から病弱な子供だったようです。何回も大病をしては入院を繰り返したと、亡き母がよく回想していました。「当時はぶげんしゃだったから良かった、貧乏していたら、おまえはとても生き残れなかったよ」という母の言葉がまだ耳に焼き付いています。物心ついてからも、黄疸に苦しみ、喘息で苦しみました。よく高熱を出してはうなされていました。勤め始めてからも、何回も入院しました。退院して自宅に着いたら途端に具合が悪くなって、すぐに救急車に乗せられて再入院ということもありました。特にひどかったのが、働き盛りであるべき30歳代の時期でした。
正直なところ、その当時、自分のサラリーマン生活は長く続かないだろうと思っていました。続けてゆく自信がありませんでした。会社を辞めたら何をして食べていったらいいのだろう、病院のベッドの上で、そんなことをよく考えていました。幼な子を3人も引き連れて、毎日見舞いに来てくれていた妻は、どんなにか心細い思いをしたことでしょう。
常時薬をのみながらではあるにしても、いつの頃からか病気を忘れました。今は嘘のように毎日を元気に過ごしています。昔を思うと夢のような気がします。医学の進歩のおかげであることは確かにしても、それを超えた何か、私を生かしてくれている何かがあるのだろうと思えるのです。
これからは周囲の全てに(人にも、自然にも、神様にも)感謝しながら、できるだけ自然体で、無理をせず、楽しく、生かしてもらえる時間を生きてゆきたいと思います。