1. 薬剤師の求人・転職TOP
  2. てげてげブログ
てげてげブログ
2009-05-20

63)漢検 2009.5.20

  日本漢字能力検定協会の前理事長父子が逮捕されたというニュースが大きく流れていた。
  この事件が報道されるまでは、漢字の能力検定制度があること自体をよく知らなかった。もちろんそんな協会があることを知るはずもなかった。公益法人なのに儲け過ぎているというのが、事件の発端ではなかったかと思う。あれよあれよという間に、大久保という理事長とその息子の副理事長がその椅子を追われ、そしてついに逮捕された。

  英検というのは昔からあった。漢検というのはこれを真似てつくったのだろうか。おりからの資格取得ブームも後押しをしたのかもしれないが、大久保さんの目の付け所がよかったことは認めるべきだろう。年間250万人とか300万人とかが受験するのだと聞いた。儲かって儲かって笑いが止まらなかったことだろう。

  まてよ、と思う。もしも大久保さんが公益法人化の申請をせず、その資格を取っていなかったらどうなっていたのだろうか。公益法人の冠を被っているから、信用が増して受験者が増えた一面はあるかもしれない。しかし、漢検が一個の私企業に過ぎなかったとしたら、いくら儲けていようとも、官憲の手が入ることはなかったのではないだろうか。売上は今の半分か10分の1に過ぎなかったにしても、大久保さんは今でも理事長としてあるいは社長として、はぶりよく京都の街をのし歩いていたのかもしれない-----と思ったりする。

  別に大久保さんに同情しているわけではない。やっぱり、てげてげがいい。出る杭は打たれる。過ぎたるは及ばざるが如し。やり過ぎるとしっぺ返しがくる、といういつもの思いを強めたという次第。 (大久保さん、大久保さんと親しげにさんづけしたが、見たこともないおっさんである。)

>> ブログ記事一覧へ