スローライフ、スローフードとスローがはやりのようです。そんな折、複数の友人から、スロージョギングが健康に良いらしいという話を聞きました。歩くような速さでジョギングすればきつくないし、めきめき健康になるという話です。テレビでそんな放送があったらしいのです。早速インターネットで検索してみました。ありました、ありました。ＮＨＫの「ためしてガッテン」という番組でした。

　　以下要約。歩くくらいのスピードでゆっくり走るのがこつ。そうすれば瞬発力の「速筋」を使わずに、持久力の「遅筋」だけで走ることになるので、マグロが大海原で泳ぎ続けるかのように、長～く走ることができ、走ることに快感を覚えるようになる。それなのに、消費エネルギーはウォーキングの約2倍。これを毎日30分続けることで、血糖・血圧・尿酸値などの数値が下がり、生活習慣病の改善効果絶大と良いことずくめ。

　　これはいいと思いました。クリがいなくなって、朝の散歩の時間がぽっかり空いた時でもありました。試してみることにしました。暫く秘密にしておいて、数ヵ月後には赫々たる成果をご披露しようと思っておりました。しかし、こと志に反しました。わずか1ヶ月にしてこうして挫折談を書く破目に陥ってしまいました。
　　膝が痛くなったのです。以前から時折、右膝が少々痛んでいたのですが、その痛みが酷くなってきたのです。診て貰っている整形外科の先生に相談したところ、ウォーキングやジョギングは止めておいた方が利口だろうとのご託宣。生活習慣病をとるか、膝痛をとるか、ハムレットの末、折角始めたスロージョギングを断念するに至ったという次第です。

　　世の中、プラスの裏には必ずマイナスがある。何かに対して良いことは、何かに対して悪い作用を及ぼす。いつもそう思いながら暮らしています。スロージョギングも良いことずくめというわけにはいきませんでした。やっぱりね-----でした。