2010-07-26
186)キャンベラ 2010.7.26
100年余り前、オーストラリアがイギリスから独立することになって、首都をどこに置くかが決まらず、大揉めしたのだという。2大都市、シドニーとメルボルンがその地位を争って、話し合いがつかなかった。結局両都市の直線上の中間地に人工都市をつくってそこを首都とすることになった。
こうして誕生したのがキャンベラ。人口は30万人余りと、シドニーやメルボルンの10分の1以下。設計したのはアメリカ人の建築家。-----というような都市らしい。そこに息子達夫婦と、孫2人が移り住む。何年いるのかわからない。私達老夫婦も、一度くらいは遊びに行ってみたいものだと今から楽しみにしている。
それにしても、足して2で割る解決方法は日本人の得意技かと思っていた。外国人はもっと論理的にものごとを処理するものだと思っていた。直線距離の中間に落としどころを求めるという解決法に、ナーンダと思わずニタリとしてしまった。
もうひとつ、思い出したのが日本の首都機能移転騒ぎ。何年か前、今にも東京から首都が移転するようにマスコミが騒いでいた記憶があるが、あれは一体どうなったのだろうか。不景気続きでそんな余裕がなくなったのか、それとも効率が悪くなるので止めたのか、それとも首都機能の誘致を狙っていた地方の有力政治家が力を失くしたせいのか、はたまた根拠の薄いマスコミの空騒ぎだったのか-----などと考えても私ごときにわかるはずもない。