2011-02-03
258)くじけないで
著者は今年100歳を迎える 『柴田トヨ』 さん。日本で100万部の大ベストセラーになっていることを、恥ずかしながら全然知りませんでした。さらには翻訳出版された韓国でもベストセラーになっているということです。
その彼女は、90歳を過ぎてから一人息子の勧めで詩を書き始めたそうです。90歳に比べたら、私もまだ若造、新しく何かを始めてもまだ遅くはないようです。
息子さん夫婦や、お医者さんや、ヘルパーさんや、大勢の周りの人達に支えられ、感謝しながら、明るく前向きに生きている、その日常をやさしい言葉で綴ってあります。どの詩も、どの詩も懐かしく、ほほ笑ましく、癒されます。その中から1篇だけ紹介します。
風と陽射しと私
風が
硝子戸を叩くので
中に入れてあげた
そしたら
陽射しまで入って来て
三人で おしゃべり
おばあちゃん
独りで寂しくないかい ?
風と陽射しが聞くから
人間 所詮は独りよ
私は答えた
がんばらずに
気楽にいくのがいいね
みんなで笑いあった
昼下がり (2011.02.03)