2012-10-09
432) 響灘ビオトープ
テレビで10月6日の開園式のニュースが流れていたのが思いつきの発端だ。近場だし、ともかく閑だし、時間潰しになれば何でもよかったのである。現地に着くまで『ビオトープ』が何を意味するのかも知らなかった。ちなみにビオトープとは『生物の生息空間』という意味のドイツ語だそうだ。
この場所はもとはと言えば廃棄物処分場の跡地だったらしい。それが20年近く放置されているうちに、高所には様々な野草が生え、低所には雨水がたまって池や湿地帯が出来、そこに野鳥や昆虫や水棲動物などが住み着いたのだという。全部で500種類以上の生物が観測されており、中には絶滅危惧種に指定されている生物もいると聞いた。汚い廃棄物処分場が、野生生物の楽園に生まれ変わったというわけである。
面積はヤフードーム6個分の41ヘクタールあり、国内最大級のビオトープだそうだ。、うち7ヘクタールに見学ルートが設けられ、あとは立ち入り禁止区域になっている。野生の生物を驚かせない配慮のようだ。
急な思い立ちだったが、澄んだ秋空と、心地よい風と、手を加えない自然に癒された半日となった。孫たちが遊びに来た時には、是非とも連れて行ってやろうと考えている。(2012.10.09)