昨日、テレビの画面に登場したホリエモンの姿を久し振りに見た。刑務所を仮釈放されたとかで、記者会見をしていた。
　　昔の記憶・・・ホリエモンは太っていた。ふてぶてしい態度だった。憎たらしい口をきいていた。
　　昨日のホリエモン・・・えらくスリムになっていた。若々しかった。可愛かった。照れたような笑顔がよかった。言葉を選びながら殊勝なことを言っていた。

　　人は目立ち過ぎると世の中からしっぺ返しを受ける。調子に乗り過ぎるとろくなことがない。何事もテゲテゲにしないとねたまれる。憎まれる。足をすくわれる。

　　ホリエモンも調子に乗り過ぎたのだ。儲け過ぎた。その財力をもって、プロ野球の球団を買い取ろうとか、テレビ局を乗っ取ろうとか、国会議員の選挙に出るとか、ともかく目立ちすぎた。そして足を掬われた。国民のねたみを買い、司法当局に睨まれた。

　　当局がその気になって捜せば、大なり小なり法に触れる現象は世の中にあまたあるだろう。ホリエモンはその標的になったのだ。私はあの事件をそんな風に解釈している。

　　若くしてあれだけの事業を育てた、力のある男である。このまま消えることはあるまい。これからもまた新しい何かを創り上げるだろう・・・と思う。過去の失敗を肥やしにして、今度はテゲテゲにふるまうだろう、昔のように目立つことはしないだろう・・・とも思う。　（2013.03.28）