2013-03-19
445) 中欧を旅する(2)
成田に集合した参加人員は40人という大ツアーだった。
1週間以上にわたる海外ツアーの参加者は、毎日が日曜日の現役引退組が主体だとばかり思っていた。少なくてもこれまで参加したツアーはその通りだった。
ところが今回のツアー参加者の年齢構成は全然違うのである。私達と相似の参加者は4組の夫婦しかいなかった。かわりに若いピチピチの青年達が半数以上を占めていたのである。これには春休みという季節的な要因があったようだ。
大学生の卒業旅行に重なったのである。男同士、女同士、母娘、叔母と姪、両親と息子等、その組み合わせは様々だったが、男女のペアが3組もいたのには驚いた。近頃の学生さんはすすんだものである。
初日は自宅をタクシーで出発したのが早朝の5時20分、福岡空港から飛び立って成田空港乗り継ぎ、成田発12時15分、成田からウィーンまでの飛行時間が12時間。
機内はほぼ満席。機内ではお茶とクッキーが2回、食事が2回。最初の機内食がハンバーグ、2度目が鶏肉料理。いずれも美味とはとても言い難し。赤ワインを4~5杯いただいたが、時間が時間だけに一睡もできなかった。
ウィーン着陸後、入国手続を済ませたらそのままバスでブタペストに移動。
飛行機を降りたらウィーンは一面の雪景色。深い霧に包まれ、明日からの天候に不安を抱かせたが、幸いにも旅行中ずっと好天に恵まれた。ブタペストまでの車窓の景色は畑ばかり。その畑には何も植わっていない。添乗員の説明では、緯度的には北海道の北端よりも北に位置するそうで、できる作物は、じゃがいも・とうもろこし・麦・甜菜など北海道と似たものが多いそうだ。雪に覆われる期間も長く、人口の多くを占める農業従事者の生活は決して楽ではないという。
車窓に目立った景色の一つは、風力発電の風車だった。後日チェコでは夥しい数の太陽光発電パネルの光景も見た。中欧では再生可能エネルギーの普及に力を入れているようだ。
バスに乗っていた時間が5時間くらいだっただろうか。ホテルに着いたのは夜遅く。家を出てから24時間以上を移動に要した計算になる。着いた時はもうくたくただった。
疲れた身体で部屋に着いてすぐ大きな失敗に気がついた。部屋にスリッパがないのである。スツケースには入れた覚えがない。外国のホテルにはスリッパを置いていないという、昔の記憶がぼんやり浮かんできたがもう遅い。添乗員に頼んでフロントにかけあってもらったが、ないという。疲れをおしてホテルそばのコンビニ風ショップに買いにいったが置いてない。初日は部屋の中を裸足で過ごすことにあいなった。ホテルの名前は『ノボテル ブタペスト シティ』
ハンガリー基礎知識
通貨 フォリント(1Ft = 0.33円)
人口 1000万人
言葉 ハンガリー語
首都 ブタペスト(人口185万人)
建国 896年 (2013.03.19)