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てげてげブログ
2013-10-08

478) おやじの背中

昨日夕刻、ロハの講演を聞きに行った。
講師は日本語研究者の金田一秀穂氏(杏林大教授)、
「心地よい日本語」という演題だった。

一時間半、日本語の変化や諸問題について
おもしろおかしく、笑いをとりながら、
老若男女、大勢の受講者を飽きさせることなく、
話はあっちに飛びこっちに飛びしながらも、本筋は外さず、
さすがは場数を踏んだ講演のプロだと感心した。

言葉というのは時が経つと変化するものだから
もともとの日本語、正しい日本語とあまり拘らない方がよい。
言葉はコミュニケーションの手段なのだから
お互いのために「心地よい日本語」を使うようにしたい。
・・・といった趣旨の話だったかと思う。

それよりも感じ入ったのはその血筋である。
あの金田一京助先生が祖父であり、
あの金田一春彦先生が父親であるという。
いずれも辞書の編纂などで著名な言語学者であった。
学者の子供が学者、というのは時々聞く話だが、
研究分野までが親子3代相似形というのは驚きだ。

「子供はオヤジの背中を見て育つ」という言葉を思い出す。
私は3人の息子にどんな背中を見せていたのだろうか。
彼らの成長の指針になる背中だったとはとても思えない。
                (2013.10.08)

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