2014-09-04
657) 安倍改造内閣
昨日、安倍改造内閣が発足した。このところ新聞紙面は内閣改造に関するニュースで賑やかだった。
新聞の予報で当たった人事がある反面、外れた人事も結構多かった。新聞辞令で喜んだのも束の間、土壇場で大臣の椅子が逃げていった人、思いがけずその椅子を手にした人、改造の裏には悲喜こもごものドラマがあったのかもしれない。
改造ニュースで理解できなかったことの一つは、石破前幹事長の動きだった。総理から打診のあった安全保障法制担当大臣への就任を断った。総理とは考え方に違いがあるからという理由だった。あまつさえラジオ番組で公然と幹事長留任を要求した。反乱である。その彼が総理との直接会談で、一転、地方創生担当大臣への就任を受諾した。何がなんだか判らない。
まあ、一日でも長い政権維持を目指す安倍総理と、次の政権獲りを狙う石破氏との間の政治的駆け引きであり、権力闘争であり、その妥協の産物だと考えれば、それはそれでいいのかもしれない。ただこの大きな「ぶれ」によって、石破氏が自らの手で自らの総理の芽を摘んでしまった、ということになりはしないかと思うのだが・・・
女性の活用も目を引いた。5人の大臣に加えて、党4役の1人が女性である。女性はこれまで女性という理由だけで損をすることが多かった。これからは女性だからという理由で得をする時代になるのかもしれない。
年配者の活用も目立つ。70歳前後、いわばアラセブの閣僚や党役員が10人近くも任命されている。私とほぼ同年代のおじいちゃん達が、その歳になってなお新たな職務にチャレンジする意欲には頭が下がるものがある。私も少しは見習う必要がありそうだ。(2014.09.04)