2014-10-01
669) 人事異動
3人の息子がいる。
3人とも独立し、家庭を持ち、子供がいる。
2人は東京に、1人は海外にいる。
中年にさしかかった息子たちと耄碌したオヤジの関係。
オヤジが息子たちにしてやれる事はもう殆ど残っていない。
見守る外には何も出来ない駄目オヤジである。
役には立たないのに、彼らの様子は気になるものだ。
何事につけ、近況を知らせてくれるのを楽しみにしている。
電話口で元気な声を聞かせてくれるだけでも嬉しい。
先日、人事異動があったと電話してきた息子がいる。
異動には慣れている彼が今回の異動には驚いたという。
全く予想だにしなかった部署だったらしい。
何をするのか、仕事の中身がてんで予想できない。
どんな職場なのか、その雰囲気も分からない。
なんでも、交代で日直や宿直というものがあるらしい。
あまり喜んでいる風ではなかった。
「異分野の仕事も、まあいいんじゃないか」
「滅多に出会えない、貴重な体験じゃないか」
耄碌したオヤジはいい加減なものである。
愚にもつかない激励の言葉を贈っておいた。
新たな職務が、彼を成長させてくれますように。
(2014.10.01)