2014-11-13
695) 総選挙
突然のことだ。報道によると、数日前から国会に解散風が吹き荒れているらしい。解散権を持つ安倍総理が中国や豪州を外遊している間に、日を追って解散が既定事実のような雰囲気になってきたという。「もう止まらない」という昔流行った歌のようだ。
それが総理の意向を受けた動きなのかどうかわからない。しかし総理がそのような意思を持ち、側近を遠隔操作して国内の雰囲気づくりをさせているとみるのが自然だろう。
報道によると ≪景気の動向が芳しくない⇒消費税増税の実施時期を先延ばししたい⇒そのことについて国民の信を問いたい≫ という論法らしい。
増税の実施時期が遅れることについては、多くの国民が歓迎するはずだ。だったら解散して信を問う必要もなさそうだが、そこには色々と政治的な思惑があるのだろう。当然のことながら、このところ揺らいできた安倍政権の基盤を固め直し、長期政権への礎を築きたいという思いもあるはずだ。
それを手に入れるために、総理は総選挙という賭けにうって出たと考えても間違いではないような気がする。
それにしても前回の総選挙からまだ2年弱だ。折角当選した先生方は、もっと長く、できれば任期いっぱいの4年間、その特権を行使したかったことだろう。特にブームに乗ってギリギリでやっと当選した先生方はたった2年でその地位を失い、失業するかもしれない。突然の解散風に心穏やかでないに違いない。
逆に前回落選して、捲土重来を期している落選議員たちには思いがけない年末のプレゼントである。突然の解散話に胸躍らせていらっしゃることだろう。
いずれにしても、およそ1ヶ月後には悲喜こもごも、先生方の就活の結果がマスコミを賑わすことになる。さあ、どうなるか。(2014.11.13)