1. 薬剤師の求人・転職TOP
  2. てげてげブログ
てげてげブログ
2014-12-09

706) 沖縄の旅(4日目、11/28)

沖縄の旅も最終日になった。午前中は自由散策だった。13時にホテルロビーに集合すれば何をしていても自由である。添乗員のお勧めは国際通りや牧志公設市場の散策だったが、みんなと別れ、糸満市の「平和祈念公園」まで足をのばした。


(平和祈念公園)

妻は物心もつかない小さい頃に父親を亡くしている。父親の面影は記憶にないという。宮崎で生まれ、広島で勤務していた父親は、兵役を逃れるために満州に渡り、皮肉にも戦争末期にその満州で徴兵された。そして終戦を目前にして沖縄で戦死したと聞いている。残された母親と2人の子供はようやくの思いで満州から引き揚げてきたという。

沖縄戦戦没者の氏名が刻銘されているという「平和の礎」に、その父親の名前を探しに行くことがこの旅行の目的の一つだった。

まずは資料館で名前を検索して、刻銘された石板の位置を確認した。宮崎県や福岡県や満州ではなく広島県の戦没者になっていた。刻銘板で義父の名前を見つけ手を合わせた。礎の目の前には太平洋の大海原が広がっていた。

摩文仁の丘に登り、県別の慰霊塔に手を合わせ、「国立沖縄戦没者墓苑」に花とお線香を手向けた。タクシーを呼んでの帰り道、下車して有名なひめゆりの塔に立ち寄った。


ホテルロビーに全員集合の後、観光バスで市内の免税店へ。お土産を買う。会社にも魔除けのシーサーの置物を買う。免税店の後は最後の観光地、首里城へ。

(首里城)

お城の中には、琉球王朝の優雅な様子が偲ばれる品々が展示されていた。その中で日本と中国との間でうまく生き抜いていこうと努めていた琉球王朝の微妙な立場をうかがわせる展示品が目を引いた。そんな歴史を考えると、中国が沖縄の領有を狙っているという話もなんだか現実味を帯びてくる。


全ての観光を終えて、那覇空港から福岡空港へ。悪天候のため飛行機の発着が1時間以上も遅れた。

最後に天候のことに触れておく。船やバスで移動中には、雨がぱらついたこともあったし、最後には荒れた天気で飛行機が遅れたが、幸いにも観光中は雨に降られなかった。メンバーの日頃の行いがいいのだろう。

齢のせいか疲れたが、楽しい旅行だった。幹事さん有り難うございました。メンバーのみなさんお疲れ様でした。(2014.12.09)


    画像:平和の礎

>> ブログ記事一覧へ